Mー1 ~ゴッドタンの力を思い知らされた夜~

 2017年のエムワンは、「Aマッソ」と「ランジャタイ」の一騎討ちに違いないと縁側でほくそ笑んでいたら、なんと、W敗退のニュース。
 
 えーっっっ?あれ?と普通に白目になる。自らのエムワン決勝進出コンビ予測能力のなさが露呈。

 出場は、ジャルジャルかまいたちさや香とろサーモン、和牛、ミキ、カミナリ、マジカルラブリー、ゆにばーすの9組。

 ジャルジャル。そうか。後藤の住宅ローンのためになんとか。

 かまいたち。あー、凄いな。でも、たぶん、売れるルートはこれじゃなくて、テレビロケでの実績では?

 さや香。知らないから楽しみ。YouTubeで見ずに本番で見よう。

 とろサーモン。おーっと、ひとりどよめいた。ウェーブした。頭のなかで「ダンシングヒーロー」流れた。
 たしか、苦節10年だっけ?こないだのバクモンの住んでみたで、久保田の泥臭さを村田だけが中和できることが分かり、新・邪悪なお兄さん、売れちゃうのでは?テレビ見てて思ってた矢先に。よかったなー。

 和牛。和牛は、ずっと好き。でも、売れるタイミングは、もう2個前だった気がする。

 ミキ。ミキは、やっぱり兄貴。ガキ使いでの大悟の乳首吸いは、めちゃくちゃ笑った。

 カミナリ。叩けなくなったらどうなるの?と思うだけ。

 マジカルラブリー。天才の匂い。期待・大。

 ゆにばーす(笑) 川瀬名人は、これで、引退するんだっけ?ランジャタイもゴッドタンに、教えてもらったし、ゴッドタンは、すごいなー。


 でも、正直、この人たちよりも、ランジャタイの漫才の方が好きだ。対抗できるのは、とろサーモンだけ。

 Aマッソは、村上のキャラクターが爆発するといいな。加納ばっかり、カメラが追いかけるから、それは、違うだろと思っている。

 

「創路」ではなく「ヒロシ」では?

 又吉直樹の小説「火花」。
誰が監督で映画化するのだろうと思えば、驚きの板尾創路

 理由はどうあれ、板尾創路がメジャーなところで活躍するのは、ファンとして心喜ばしいことだが、そもそも、「火花」の監督は、松本人志に並ぶとも劣らない飛び抜けた才能を持つ板尾創路がやることなのか?

 「品川ヒロシ」監督がするべきでは?これは、「品川ヒロシ」向きの仕事なのでは?「品川ヒロシ」だって、ばっちこいだと思うし、winwinな話なんだよ。吉本さん。

 あえて乱暴に言えば、「火花」は、文学味を増量した「漫才ギャング」のような気もするし

 又吉直樹「火花」、菅田将暉、桐谷健太、ビートたけしの「浅草キッド

って、机上で考えたマーケティング臭が漂い過ぎてて、それをあの板尾創路に任すかね?

 板尾創路は、「板尾創路の脱獄王」を撮った監督だよ?板尾創路に監督頼んだ人は、「板尾創路の脱獄王」を観たのだろうか?

 あの最後のカタルシス。脳から快感の汁が出てくるやつ。

 板尾創路監督には、あれを求めてる。脱獄王の終幕の感覚。

 でも、「火花」見てないで、今、言ってるから、上の文、ぜんぶ、ぶっ飛ぶような板尾創路の全ひねりが炸裂しまくった「火花」かもしれないし。あれだな。

 あ、個人的には小説「火花」より、鈴木先生の武富のマンガ版の方が好きだ。

 
 

ゆずってよ、広瀬すず

 次の朝ドラが「広瀬すず」に決まったそうだ。「広瀬すず」はかわいいし、朝から、「広瀬すず」の姿が見れるのは、文句なしに眼福だ。

 でもさぁ、「広瀬すず」って、全然、無名じゃないし、最早、駆け出しとは言えないし、ドラマも映画もたくさん出て、それなりに実績もあるし、まあ、それらを通じて演技力もついてきた今だからこそ、満を持して朝ドラにみたいなことなのかもしれないが………

 私としては、後進に道を譲って欲しかった。だって、他でいくらでも「広瀬すず」見れるから。チャンネルひねれば出てる出てるだから。それで、もう「広瀬すず」のチャージはそれで間に合ってる。間に合ってるとはいえ、さらに、見れるのは、チャージされるのは、望外の喜びだが………

 でもね、でもね、売れない若手にチャンスを与えて欲しかった。新たなスターが羽ばたく瞬間が見たかった。最近だと、「あまちゃん」の能年玲奈のような感じのやつ。

だから、有村架純の時も同じように思ったよ。でも、結局、有村架純、かわいいから、初心を忘れて、今、また、思い出してるわけだけども………


ひよっこ」の乙女寮みたいに、脇を1ダース新進女優で固めてくれるのは、若き才能の見本市で大歓迎だけどもさ
 
 よろしゅう頼みます。

 
 個人的には、演技で輝いてたのは、島崎遥香伊藤沙莉で、どっちかと言えば、伊藤沙莉伊藤沙莉は、息長く活動できそうに見える。でも、島崎遥香も、まわりが驚くぐらい長く長く続けたら、加賀まりこみたいになれるんじゃないか。

九十九草・「平賀さち枝」のライブ

 11月3日(金)九十九草で行われた「平賀さち枝」の2ndアルバム「真っ白な気持ちで会いに行くだけ」をひっさげたライブへ行ってきました。

 単純にびっくりしたのは、そのかわいさ。下手なアイドル顔負け(アイドルのライブには、行ったことないけど)のかわいさ。

 いっしょに行った病み上がりの友達は、完全に惚れてた(看護師さん以外の女性をしばらくぶりに見たってこともある)。

 小さくって、キノコの山のおかっぱで、にじみ出るキャラクターのよさが抜群に光っていた。やっぱり、髪型がめちゃくちゃ似合っていた。

 あとは、お喋りの上手さ。今まで、苦労して、一生懸命ライブを重ねてきた経験が生きてるんだろうけども、聞いてて、うまいなぁと唸らされた。自然と笑った。

 身辺の事を語って、感情を伝えているだけで、こちらの心をほぐすようなユーモアを感じさせるのには、まいった。持っていかれた。

 もしかして、本人的には、お喋りに苦手意識があるかもしれないですが、ほんとにラジオとかやったらいいのに(もしかして、もうやってる?)と思った。このラジオパーソナリティーの素質は、ちょっと、発見だった。

 あとは、フィンガーピッキングの上手さ。古き良きアメリカーナなフォークソング。感覚だから、東京の人には、伝わらないけど、水沢(奥州)の常盤新平のアメリカに近いアメリカの匂い。岩手にいながらにして思うちょっと雨に濡れたようなアメリカというか、なんかそういうなんかのなんか。たぶん、本当のアメリカよりも、野蛮さがなく、本当のアメリカよりも優しい想像のアメリカ。

 特にも、セルフアンコール(恥ずかしいからという理由で、一旦、はけずに、そのまま歌いきった。)で披露された「白い光の朝に」は、その、前のくだりで自分がかっこつけて語った想像のアメリカと岩手的な叙情がそれはそれは、いいミックス配分で溶け合っていて、そりゃあ、FMで流れるよな。だって、こっちの風土になんか似合うからなぁと思った。

「佐々木龍大」の「ボンボヤージュ」にも似たような感覚があって、帰り道の気分になるというか、ジワリと来る。松本哲也にはあんまりない。また、別の感覚がある。ないからって、悪い訳じゃないし、これは、個人の感覚のはなし。

 こう、言われたら、面白くないかもしれないけど、本人の存在の魅力が上乗せされる分だけライブの方がよかった。うっかり、東京のホームカミングスとやるやつも、行こうかと考えたぐらいだ。お金もないくせに。

 地元の応援がほしいとのことだったが、人にすすめるぐらいしかないので、人にすすめようと思った。

 

 
 
 

 
 

船越さんの勝ちですよ

 テレビの前の視聴者的には、「なんなんだよ?」と疑問と怒りだけをもたらした今回の松居一代騒動。

 唯一の収穫は、船越英一郎人間力を知ったこと。
普通は言ってしまうよ。反論してしまうよ。受け流せないよ。高等戦術なのかもしれないが、できませんよ。しかも、クールに構えるんじゃなくて、表面的には暖かみすら感じる感じで。

 その船越英一郎のミラクルな対応が、なんとなく、軽めにスルーされている感があるが、すごいぞ船越英一郎。偉いぞ、船越英一郎だ。どこかの誰かが同じ状況(滅多にはねぇよ!)に陥った時、我々には、大いなる先達(船越英一郎)がいるのだ。なんて心強いことか。

 できますか?あの態度。あのテレビへの映り方。
 相当に腹をくくった生き方してなきゃできませんよ。めちゃくちゃ尊敬できる素晴らしいあり方ですよ。新書の一冊でも書いてほしいですよ(もう、出版社が動き出してそうだ)。

 ただ、もちろん真実は、藪の中である。だから、一概に正義は船越英一郎にありも、ちょっと危ない。
 ひょっとすると、真の大悪人は、船越英一郎で、松居一代こそ、真の正義の代理人の可能性は、可能性だけど、まったくのゼロではないのだ。まったくのゼロではないのだ。うん…。

 松居一代が、精神的にズタボロのボロになるまで、徹底的に追い詰められた末の自暴自棄から来るワイドショー、ネットでの一連のエスカレーションと捉えれば、うーん、そうかもなーと思える節もあることはある。(思える節もあることはある。なきにしもあらず、たぶん)。

 たとえ、そうだとしても、テレビの前の我々にとっては、結局、どう見えるかがすべてでしかないので、最後に笑っている船越英一郎をすごいと思うし、船越英一郎の勝ちだって、思っちゃう。そのへん、松居さん、仕方ないですよ。だって、圧倒的な勝ちのオーラまとって、バラエティーに出てるんだもん。

 それで、収まらない、あたしは、あきらめないって、また、打って出ても、松居さん、厳しいな。ワイドショー絡みで、見るのに、こんなに忍耐力を必要なのは、松居劇場が最後で最後だから。野々村さんとかは、まだ、楽しめたからよいものの、松居劇場は、見ていて、苦痛を与えられる感じに仕上がってたから、ふるいにかけられて、真の物好きだけが、見世物小屋覗く気分で騒ぐだけだと思う。

 もし、逆転をするのなら、それこそ、しばらくの間寝かせて、様々なイメージ戦略を駆使しないと厳しいな。厳しいよ。
 
 

 

キングオブコント2017 感想

 
 キングオブコント。気になったのは、去年の優勝コンビのライスが売れなさ過ぎて、魂を削られたのか、なんだが半透明になってたこと。もしかすると、こないだの優勝から、一番大きな仕事がこのキングオブコントのあれだったんじゃないか。うーん、怖いなぁ。人間、こうなるんだなぁ。アメトークでも緊張を理由に空回ってたし、切ないなぁ。
 
 この一発屋ですらない芸人たちにもなにかキャッチーな名前をつけてあげて、もう一度再生してあげてほしい。やまもとまさみとか、かもめんたるとか、シソンヌとか、佐久間一行とか、死屍累々に復活の呪文をテレビ企画でかけたげてほしい。


 台風の目となったのは、にゃんこスター
 最初は、はぁ?だっだけど、見ているうちにだんだんと効いてくるコント。物語コントがほぼ全部の中でのダンスネタだから、他のやつとの対比で斬新に映ったが、一旦、寝かせて考えると、斬新、斬新言うならば、天竺ネズミとか2700とか方が、斬新だし、より面白いのではという個人的評価。アンゴラ村長はかわいいが、メガネの男の方は憎たらしい。声も憎いし、ルックスも憎い。腹立つ。

 かまいたち。録画で見て、ハードルが上がったせいか。そこまでのことではないなと思ってしまった。2個目のコントの「もう、目処ついてんねん!」には、かなり爆笑させられたし、1個目のホラー風味のラッシュには、凝った演出だなぁと、感心したが、うーん。自分がそれ作れるの?と聞かれたら作れないけど、そこまでのことではないなと思ってしまった。でも、賞レースとしては、文句なく1等賞だと思う。よかったなぁ。

 極論、好みの話だが、自分的には、アキナがよかった。アキナが一番。元々、遡ること、ソーセージの時代から、アキナのネタが好きだし、ホラーテイスト(流行りなのか?)をコントに入れ込むのも、おもしろいなーと普通に感じたが、スケッチを積み重ねるコントだったせいか、Aメロ、Bメロはいいんだけど、ブリッジからのサビが弱いのか?それなのかな?素人なんで、全然だが、そんな風に感じた。来年はアキナに優勝してほしいし、アキナに優勝してほしい。あと、バイク川崎バイクにも、いまさらだけど、売れてほしい。

三平の笑点へのコネ入社が目に余る

 「笑点林家三平いらないんじゃないか」。
 見るたんびにそう思うのだから嫌になる。
 いろいろタイミングが合う。笑点をつける。三平の大喜利を3回答ぐらい見る。「笑点に三平いらないんじゃないか」と思う。この流れが何度も自分の中で繰り返されている。

 思い出せば、いっ平の時からつまらなかった。キャラの引き出しは、実は他の人と比べても強烈にあるし(マザコン・ボンボン故の特殊エピソード)。顔だって、タレントとしては華がある。でも、ないのだ。ただ、一点。お笑いの才能が致命的に。画竜点睛を欠くというやつだ。キャリアを築けばなんとかなるだろうとたかをくくっていたが、芸能界に長く身を置いていて、このぐらい面白くならないやつもかなりのレア。

 それにつけても、嫌なのは、こぶ平も面白くはなかったのだ。でも、こぶ平は、それを知っていたように感じる。自分の限界を見極めていたように。

 でも、三平は、それが兄のこぶ平に比して薄いように思うのであるから、いけない。

 個人的な意見としては、三平の自我はこの際、ぜんぶ捨てて、笑いに対する判断は、すべて三平のブレーンに全権委任するべきということ。素材はいいのであって、おしむらくは、その笑いに対する判断力の弱さ。自己プロデュース力の弱さだ。これを誰かが代わりにやればいい。それか折衷案的に、異例だが、妻の国分さんを大喜利の時も横においてほしい。そうすると、「笑点に三平は、いらないんじゃないか」と思わずに済む。わがままですけど、そうなってくれたらなー。