「逃げ恥」第2話

 「逃げ恥」。すでに大人気だ。ご多分に洩れず視聴。うーん、いいじゃないか。
 ごめん、ダンスは少し飽きた。なぜならば、録画再生して、いっぱい観すぎた。自分のせい。

 第2話を見てて、思ったのは、何よりもまず、古株の演技派 古田新太が要所要所に絶妙なスパイス効かしてる。たまらないコクを出してる。

 見てて、この人の演技の引き出しはまだまだ深いな、底無しだなと思った。
 
 手をぐっと奥へとつっこむと未使用の演技のバリエーションがドヤドヤ出てきそうだな思わせるところが妖怪じみてて凄い。巧いだけに留まらず、笑わせてくれるからなお素晴らしいじゃないか。帰り際、寝室をチラ見するときのあの動きと表情(笑)

 そして、古くて恐縮だが、我々のマシューこと。このドラマには、藤井隆の存在があった。

 なぜ、今季のこのドラマに?という藪から棒に感は否めないし、いまさら、吉本は、藤井隆をどうしようとしてるの?なんて思うが、そんなのは、さておき。
 
 藤井隆ったらやっぱり顔。あの言葉を超えた破壊力抜群の顔メッセージ。顔が最早LINEのスタンプのように機能している感じ。

 顔芸と言や、世間的にはFUJIWARA 原西やペナルティーのワッキーでしょうが、自分の中ではこの人の顔芸が日本一だと思っています。いつも無条件で大爆笑。ただ、よくわからない刷り込みで、藤井隆を見るとココリコ田中をなぜか同時にセットで思い出します。フジリコとか一緒に番組やってたからかな。

 あと、わざと、不可解にしてるんだろうけど、石田ゆり子の役が不気味。石田ゆり子自体は、相変わらずのタイムレスな輝きだが、役的に今はなんか怖い。感情がわからない。とりあえず、この世の悪を全部電磁波のせいにしそうな狂気を感じる。同じ町内会なら、できる限り、目を合わせたくない。ドラマの中で、今後、どのような役回りを果たすのか、興味津々ではある。

 ドラマの展開としては、「雇用関係」から「恋愛関係」へ発展の布石として「布団のにおい」が重要な役割を果たしたところが、なんかもっともらしくて、いいなと思いました。以上です。来週も見ます。
 

 
 

 

新垣結衣の「逃げれば恥だが役に立つ」

 新垣結衣がかわいいということは、ふつうにテレビを見て暮らしているなら、空気に酸素が含まれていることを当たり前に知っているように、誰もが知っているし、デビュー以来、それこそずっと、そうじゃない人以外には、まぎれもない世間の常識だ。

 しかし、今季始まったドラマ「逃げるは、恥だが役に立つ」を見ると「あれれ?かわいさの階段をさらにもう一段上がったんではないのかい?」とひとかけらのオチョケもない真顔で思うのだ。
 
 実を言うと若き日の出演作たち。「落下女」や「ギャルサー」、「コードブルー」や「全開ガール」とかは、申し訳ないが、あまり興味を持てずにことごとくすいすいスルーしてきた。

 たまに、ラジオをやっていたり、「しゃべくり」などのバラエティーなんかでなんかで楽しげに話す姿はかわいいし、思わずじっと見てしまうのだが、なぜか、ドラマとなると、自分に対しては自然と引きがなかったようで、今までは、サラリと豪快に見逃してきた。

 公私を通じて、いろいろと経験し、年齢を重ね、成長することにより醸し出され始めた何かなのか、それにより演技に奥行きができたのか、「空飛ぶ広報室」あたりから、なんかいいのだ。

 全部のドラマがそう見ればそう見える話だが、わざわざ斜めから見なくてもこの「逃げるは恥だが役に立つ」は、「新垣結衣」を「妻」とするギャルゲーだ。
まったくギャルゲーやったことないけど(笑) ほぼ知識ゼロ。

  星野源が現段階(千原ジュニアが気にするアレは、無視して下さいよ。)では、設定の絡みもあり、大人しく没個性的なのも、それに加速をつけている。視聴者は、星野源の顔をホワイトで消して 、顔ハメ看板みたいに、そこに世間の垢にまみれた自分の美しくはない顔をスポンとはめればあら、不思議、例えソース顔でも誰でも星野源になれるのだ。

 思うに、とにかく、露骨に、ストレートにこのドラマは、新垣結衣の「かわいさ頼み」のとびっきり優秀なプロモーション映像と化しているのだ。

 そこで、思い出すのが、坂上・南キャン山里・バカリズム・オードリー若林の闇4によるバラエティー「ヨロシクこご検討下さい」の新垣結衣の言動だ。

 自分の記憶では、新垣結衣は、若いときに「落下女」という女性の口説き方をコントにした番組で、山里と共演していて、そのVTRを見てのコメントが「ウゲー」だったのだ。

 求められてのこととはいえ、その映像では、新垣結衣は、「かわいいでしょ私」っていう演技をしていたのだ。で、どうも、本人は、それを見て自分って気持ちわるいなと吐くような自意識を持っている様子なのだ。
 
 これは、女優さんでは珍しい部類のリアクションではないか。アラフォーを越えたベテラン女優が昔のドラマ映像に見せられて、含羞の色を浮かべるのは見るのは、よくあるけど
  
 となると、勝手に余計なところまで突っ込んでいくと、今回のドラマは視聴者は嬉しいが、本人的にはどうなのだろうか。ひょっとして、苦々しくやってはしないだろうか?

 しかしながら、たぶん、自分のこと、かわいいと思っている人は、自分のかわいさを客観的に見れない気がするので、「ウゲー」と言える新垣結衣にこのドラマはむしろうってつけであるんじゃないか。


 

 

おしゃれイズムの乃木坂

 10月2日放送の「おしゃれイズム」を見た。今回のゲストは、乃木坂46から、白石麻衣西野七瀬生駒里奈

 上田の呼び声でスタジオに三人が登場した瞬間に、群を抜いてインパクトが強いのは、白石麻衣だ。
 なんか二人とは、美のジャンルが違う棚。皮膚がピカーって光っている感じ。悪口にも聞こえかねないが、なんというかアンドロイド的と言いますか、そういう近未来的な質感がある気がした。

 団地育ちから来る溢れ出ては止まらない教養をひけらかせばフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を思い出した(笑)(フェルメールは意外とすっと、出てきたが、絵の名前は出てこなかった。Googleって便利だなー。なければ、あのあれだよ?あの女の絵だよで燃え尽きている。)
 全然、言う必要を感じないが、個人的に超自分勝手な頼まれてもいないキャッチフレーズをつけるなら「白の白石麻衣」という感じ。倒置して「白石麻衣の白」としてもなんかOK。このOKの意味は深く追求しないが、とにかくホワイティな魅力?がある。

 生駒ちゃんは、そんなにファンでもない自分でも「生駒ちゃん」とついつい呼んでしまう力というか、そういう親しみやすさ、知人の応援したくなる気立てのいい娘感がある。
 本人も、街で声をかけられる時、相手に「生駒ちゃん」と言われるみたいなことを言っていた。

 何年前かは、忘れたが、それこそ、くりぃむ司会のクイズ番組。ミラクルナインに生駒ちゃんが出てて、おそらく緊張のあまりに、ちょっとついでにトンチンカンな発言をしたあげくに、感極まって泣き出してしまうというかわいそうなことがあったが、今回は、そんなのとは、うってかわってハキハキ喋っていて驚いた。

 おー、成長をしたんだなー。早いなー、時の流れ。あの時、小6だったけど、今は中2の終わりなんだーみたいな。芸能界の水に馴染んだご様子。

 そして、どんじりに控えしは、西野七瀬。言うことなしなぐらいにかわいい。
 スタジオでは、どう見ても緊張しているが、自分の部屋紹介の時に自撮りで出てきた時の顔が、スタジオとは違っていた。自分の部屋のソファーに座っているからか、リラックスした感じで、それはそれでかわいかった。

 しかし、注目したのは、漫画が好きなんですといって映し出された西野七瀬の本棚。
 人ん家をジロジロ見るようで品がよくないが、わざわざ満を持して、一回、一時停止して見ると、覚えている限りでは、冬野さほロビン西山下和美「ランド」、増田こうすけギャグマンガ日和」、萩尾望都なんてのがあった。

 やがるなって事はないけど、意外としっかり読んでやがるなという感じ。

 どこまでどうかは、分からないし、ほんとにそうかも分からないが、画面に出てきた漫画は、数あるなかから、テレビ受けというか、ライトユーザーをドン引きさせないように上記をDJ した感じがした。
 もしそうなら、選ばれなかった漫画には、何があったんだろう?と気になった。もしかすると、猟奇的な漫画もあったのでは。沖さやかの「マイナス」とか山本直樹の「ありがとう」とかが外れていたとしたら面白い。

○まとめ

 乃木坂と絡ませるなら、おぎやはぎバナナマン宇田川フリーコースターズなコンビがよいということを感じた。
 それにしてもセンター争いの三人なのにギラギラ感がないのが凄い。先輩グループには、それがあった。

9月21日の「ナカイの窓」

 9月21日放送の「ナカイの窓」について思ったことがあったので、書き残しておく。

 その時のテーマは「お酒大好き芸能人SP第2弾」

 サブMC 近藤春奈、ゲスト YOU、把瑠都中村静香いとうあさこ大久保佳代子スピードワゴン井戸田

 まぁ、毎回、楽しく見ているんですが、今回は、自分的には、ちょっと、いい回だったとは言えませんでした。

 音楽で例えるなら、パッと思い付くのは、銀杏boyzのアルバム「光のなかに立っていてね」みたいなもんで、通常のトラックにサウンドコラージュというか、ノイズめいたものが入っていて、いわゆる平均的な普通のリスナーならメロディーが邪魔されたようになっていて聞きにくいし、えっと思う。
 でも、それは、作り手が意図してやってることであって

 だから、それでもいいと思うかが問われるような感受性のレベルが試されるアルバムでしたが

 その時の「ナカイの窓」も焼酎だの、ウォッカだのと飲酒する分、バラエティーとしては無秩序になりますよ、カオスですよって、演出として通常回にあえてノイズを足してますよ、でも、面白いでしょってことをやってるんだと受け止めたんですが、小骨がたくさん引っ掛かるというか、頑張って噛むんだけど、噛みきれない。これは、いただけねえんじゃねえか(笑)ってのがあった。
 
把瑠都中村静香の扱いについて

 タモリ倶楽部で見た時は、そうでもなかったんだけど、日本にやって来て、仕方のないことだろうけど、力士の把瑠都さん、今時、珍しいほど、バラエティーわかってない。(これで、わざと不器用に振る舞っていたとしたらホラーですよ。)

 驚いたのは、大久保さんあたりがいとうあさこと喋っていてカメラが抜いている最中に、脇で中村静香に「お酒はどんな風に飲まれるんですか?」みたいに、そこでの局地的なトークを始めたこと。「えええ。」ってなった。

 それに気づいた中居くんと春菜が、それを言うと「だって、ひとり(中村静香)が喋っていなかったから。」とかばう感じで返す。それにも「えええ。」ってなった。

 トーク中に、トークするのは、ダブドリっつうか、オフサイドっつうか、自明の理過ぎて、もう完全にないことだし、それへの受け答えが、ないがしろ傾向になってた中村静香を思う気持ち、正義感からの発言なのは充分にわかるけど、バラエティーの正解ではないわけで、そんな感じで言えば、当然、アングル的に中居くんと春菜が悪者みたいになるし

 ああ、そうか、把瑠都。バラエティーわかってねえんだな。
 でも、まあ、別に悪いこととは言えないな。そういう人もいるもんな。でも、この放送の仕方では、把瑠都も中居くんもどっちも損しないかい?とは思った。 

 把瑠都は、把瑠都でバラエティーどうなのよ?ってなるし、中居くんは、中居くんで困ってんのに、なんで、フォローしないんかい?ってなるし
 
 また、どうにも中村静香がゴッドタンと勝手が違うせいなのか。この日は、元気がなかったのか。なんかキレが悪かった。

 特に序盤は、ほとんど映らず。中村静香と言ったら「飲み姿カワイイ選手権」の覇者といったイメージからは、かけ離れた印象。

 トークを振られても普通のことしか言えず、中居くんに「ダウンタウンDX 」の影響なのか、面白くないからとマントでちょちょいと喋りをいなされてしまう感じ。
 
 見てて、だってそうでしょうよ。中村静香は、「飲み姿カワイイ」のチャンピオンであって、「飲みトーク面白い」のチャンピオンじゃないんだから、可愛いところを中心に引き出してよと思ったが、スタジオへは全然、こっちの意見は伝わらない。当たり前だ。

 また、さらに把瑠都がおつまみを買いにいかせるというパシリ扱いする感じもただただイヤーな感じになっていたよ。個人的には。

②なぜ、こうなったのか。

 どうも、収録がSMAP解散の頃と重なるらしく、中居くんの様子が変だったし(途中でふらっと収録を抜けるのが、マジなのか、わざとなのかがわかりづらかった。)、寂しい日常生活を匂わせるボソボソする発言も笑っていいのか分からないし、
 
 春菜は春菜で、今回のテーマのノリが合わなかったのかなと、強く見えがちだけど、無難に手堅くやるタイプで、火中の栗を拾うようなサムライではない感じなのが、アワアワした原因かなと。いつもの春菜ならウォッカのところでもっと稼げるのかなって

 もう一個いうと、喋りを見てて、大久保さんといとうあさことうまくいってんのか?直の女芸人の先輩だから、マジでいじりづらいのでは?ってあたりが噛み合わなかった総合点なのかなーと
 
③思うこと
 
 バラエティーは戦場だし、バラエティーの出演者は一丸となって視聴率目指すべきとは思うものの
 
 把瑠都とか、中村静香には、もうちょっと優しくしてくれないかなーと。

 で、最後に心理分析みたいのをやるくだりで、酒を飲んではいけないに大久保さんが選ばれて、心理の先生の女性に「ブース、ブース」って言ったんだが(笑)
 
 先生がマジギレしたっぽい空気感で、「飲むとそういう自己中っぽくなって、攻撃的にもなる。」ギャフンみたいな終わり方も 
 
 ただただ大久保さがイヤーな女で終わってて、いかがものかと思った。

こえ恋のすばらしさを伝えたい

 テレ東のドラマ「こえ恋」。これが今の私の金曜日の喜びです。

 「もてない」という巨大な真空地帯。やるせない地獄の黙示録的砂漠を埋めるべく、苦肉の策としてラブコメを見て、空しい空しい現実の痛みを忘れる鎮痛剤がわりに服用しているのです。

 「こえ恋」の原作は漫画。で、ストーリーは、ちょっとひねっていて風変わり。

 主人公の女の子 吉岡ゆいこが学校を休んだ時に電話をしてくれた学級委員の松原くん。

 その電話口から伝わる優しい声と気づかいに、主人公は、すっかり恋心を抱くものの、なんと、学校で会った松原くんは、頭からすっぽり紙袋をかぶっていたというもの。

 声に恋したから「こえ恋」なんですけど。どうですかね。この設定。きょとんとしませんかね。

 ドラマでは、主人公の恋する相手 松原くんは、金田一のスケキヨみたいに、紙袋をほんとにずっと被っています。
なぜ、そうしているかは、なかなか語られません。

 紙袋の前面には、顔文字みたいなシンプルなかわいい目と口がマジックペンらしきもので書いていて、首は見えても、顔は、絶対に見えません。
 

 だから、第一話は、単純に混乱しました。なんだこれはと。どういう話なんだと(笑)

 そして、こうも思いました。松原くん役の子は、かわいそうじゃないか(笑)
 きっと、松原くん役の子の俳優の親は、「あの子、ドラマ出てるんだけど、顔が出てないの。」なんてご近所に言ってるんではないでしょうか(笑)

 でも、このドラマの侮れないところは、まさに「こえ恋」であるところだと思います。

 いわゆる普通の恋は「かお恋」だったり、「金恋」だったり、「スポーツできるかっこいい恋」だったりするわけです。
 
 ところが、「こえ恋」であるがゆえに
主人公の吉岡ゆいこが、松原くんの顔が紙袋で覆われていて、表情が読めない分、松原くんの気持ちをたくさん想像します。

 「松原くん、こう言ってるけど、今、こんな表情をしてるんじゃないかなー」とか。そして、手も見ます。「松原くんの手が震えている。きっと。言いたくないんだなー」とか。

 なんか、そういうところが豊かでいいなーと思います。

 普通ならば、言葉一発だったり、顔の表情一発だったりするところなのに「こえ恋」がそうさせていないという。

 また、主人公の女の子 吉岡ゆいこ役の永野芽郁がスーパーウルトラ可愛い。演技の間の取り方がなんかすごくいい。

 まさに、ネクスト広瀬すずといった趣で、かなりの高確率でブレイクすること間違いなしだと思います。
 
 さらに、吉岡ゆいこのライバルとして、登場するのがあのソニー損保2代目こと 唐田えりか。

 唐田えりかとGoogle検索すると、第2検索ワードに声が変と出ますが、確かに、唐田えりかならではの、女の子らしいしゃべり方があるなーと思います。
自分的には、かわいいなーとしか思わないので

 このドラマには、永野芽郁と唐田えりかがWで出ているという点もひとしおの喜びです。

 あと、このドラマには、サスペンスドラマなどと同じで「最終回に犯人がわかる」みたいに「松原くんの顔を最終回で見れるのか」という袋とじみたいな楽しみ方があります。

  

グルージャVS藤枝MYFC

 先週日曜日9月25日は、J3リーグ 藤枝MYFC VS 盛岡グルージャいわぎんスタジアムで観戦してきました。

 天気は快晴。青い空は澄み渡って大きくどこまでも広がり、ピッチの向こうの遠くに見える山々の緑は、相変わらずきれいで、気温は、秋の始まりらしい暑すぎす寒すぎす丁度いいさじ加減でした。


 同じ週の木曜日に行われた本田FCに敗れた天皇杯の、個人的に、あのあんまり気持ちのいいとは言い難い・言えやしない試合を経て、中2日の休養を挟み、どのようなサッカーとしてくれるのかと熱い眼差しを注いでおりました。

 試合は、13時に前半がキックオフしましたが、見ていると決定的とは言えないにしろ、どちらかと言えば、藤枝MYFCの方が、攻撃をリードしている印象が拭えませんでしたが、

 所詮は素人目ですが、技術的には、そこまでの圧倒的な差はないような、どっこいどっこいなんじゃないか、どうなのよ?という感じで、わからないぞわからないぞと見ていたら、ゴール前の揉み合いから、もつれもつれて、あれよあれよとグルージャが嬉しい先制、一点リードの胸弾む展開となりました。

 天皇杯三回戦の時もそうでしたが、攻撃の際、麻雀で言うところのイーシャンテン。あと一本のパスが届かないがために、不完全燃焼な攻撃の感覚は、変わんないなー、同じだなー、ベガルタ戦はあの日だけの幻かと思いましたが、なんやかんやこのちょっと、なんかよく分からない感じで、不思議マジカルな一点が入る感じは健在でした。いいのか、わるいのか。

 ところが、ここまでは、前半苦戦して、後半は攻撃のスイッチが噛み合っていく勝ちパターンを見ていたこともあり、やや楽観的に構えていましたが、

 後半戦、蓋を開けると悲しいかな、結果は思わしくなく藤枝に「やられっぱなし」でした。

 前半から見事に切り替えて体勢を整えてきたのは、残念ながら、藤枝MYFCの方でした。

 戦術が変わったのか、前半の分析なのか、モチベーションなのか、とにかく、なんか動きが変わっていました。
 
 前半よりもギアを上げてきた感じで、攻撃のリズムにのり、まー、ボールを支配する支配する。待ってくれよと言いたいほど、付け入る隙を与えてくれません。

 結局、そのまんまの勢いで複数回の攻撃のうち、ゴール前へのクロスからのセットプレイによりするっと二点を取られてしまいました。グルージャも何度かシュートチャンスを迎えるものの、今一歩及ばず……
 
 まとめると、うーん、なんかなー、ちょっと強くないなーというのが感想のすべて。そして、自分の席取りだけど、スピーカーそばは、うるさいなーといったところでした。

 勝手にMVP をあげたいのは、藤枝MYFC の応援団の中で目立ちまくってた男の人で、最後まで応援の声を振り絞り続けたあの人。

 ふたつの太鼓をリズミカル叩きながら、選手より心が折れるんじゃないかというほぼほぼ孤軍奮闘の環境でずっと「マーイエフシー!!」とエールを送り続ける姿には、えらいなー、男だなーと思わず感動して勝手に遠くから小さく拍手させてもらっちゃいました。

 よくわかんないけど、名誉市民認定でいいじゃないかと思った。

シン・ゴジラ

 友達と仕事終わりに街中の映画館へ出かけて、「シン・ゴジラ」を見てきました。
 夜8時からのレイトショーだったのですが、観客席を見渡すと、お客さんの入りがよくて、当社比2倍って感じの増え方に驚きました。

 そして、これまたご年配の方々のパーセンテージの高さも目立ち、幅広い年齢層へのゴジラの訴求力・映画の人気を感じました。地方都市の侘しいところですが、土日はともかく平日のレイトショーは、びっくりするぐらいに閑古鳥が鳴いているのです。

 さて、本編の感想を書きたいのですが、ゴジラが始まるその前に「セトウツミ」というのがありました。

 人気若手俳優の菅田将暉くんが出ているやつで、その映画の紹介を見ました。彼のことは、嫌いじゃないのですが、頭蓋骨にドリルで穴を開けられる感じで悶絶しました。スカーフェイスか、ホムンクルストレパネーションかって感じで

 高校生の若者二人、瀬戸くんと内海くんが、川原で会話してるのが漫才仕立てになっているのですが、率直に言ってつまらないにも程があった。

 二人の役者さんは達者だった。よくリズムをつかんでいるし、噛まない流暢な喋りにはうまいなぁと感心した。

 でも、問題は喋りの内容。どこかの誰かの漫才のコピー過ぎた。
 普通に漫才が好きで、そこそこ見ていれば、次こういうのかなという予断を完璧なくらい裏切らずに、うんざりし過ぎてそのまんま意識を失い、ブラックアウトするかと思った。

 なにかしらかのオリジナリティも微塵も感じなかった。悪口にしかならないが、こんなバッタもんを作る意義はどこにあるのかと思ってしまったんだからしょうがない。
 
 どうせやるなら、三木聡監督のような、オフビートでもなんでもいいけど、新しい切り口とセンスの会話劇にしてほしかった。

 おそらく、私は監督や製作側の映画のターゲットではなかったのでしょう。

 だから、申し訳ないが、個人としては耐え難い苦痛をもたらす罰ゲーム以外の何物でもなく、ゴジラを見る前に街ひとつ破壊された気持ちになった。いろいろと言ってすみません。

 さて、気を取り直して、ネタバレありで、シン・ゴジラのことを書きますが、感想はたった一言、「DVD 買います」だ。そのぐらい気に入った。好きな映画だった。 

 特撮は、そんな好きですというほどでもなく、仮面ライダーウルトラマンもしくは大槻ケンヂ率いるバンドという程度だが、単純にこの映画で、このジャンルへの好感度が急激にアップした。

 誰もが分かるように「シン・ゴジラ」は、庵野監督色が濃厚に出たヱヴァンゲリヲン仕立てのゴジラであることは、間違いないし、ヱヴァンゲリヲンを好きか嫌いかによって、ある種、評価が分かれるかもしれないが(10個上の先輩はテロップ多用の演出に文句を言っていた。)

 自分は、ヱヴァンゲリヲン世代なのでするっと入れたし、むしろ、随所に散りばめられたセルフパロディーには、ワクワクさせられっぱなしだった。特にも、ヤシマ作戦・ヤシオリ作戦などには、監督もニヤニヤさせるつもりなのではなかろうか。意図どおりにニヤニヤさせられた。

 自分としては、ゴジラが火災、台風、竜巻、地震津波などの災害のマキシマムとしてストレートに描写されていたところに、妙ちくりんなリアリティーを感じて

 第一第二形態のゴジラのおぞましさ、気色悪さには、爬虫類・昆虫っぽいゴジラを感じた。
 その目を覗いても、真意の読めない感じ。何を喋ってもビルをバンバン壊しちゃうような、絶対的な意志疎通が不可能な感じには、ただただ恐怖と戦慄を覚えた。

 ヤバいもの、人智を越えた恐ろしい化け物としての超怖いゴジラという生き物がやってきて、大切な街を破壊してしまう。そこが自分としては、一番に響いたポイントでした。
 
 あとは、まるで、お笑い日本国みたいな、閣僚会議の風景におけるオロオロした総理大臣とか、部下のメモを読みまくりの大臣とか、わからないことは言えませんを繰り返す科学者たちとか、危機管理においての意思決定プロセスのお粗末ぶり、お笑い草ぶりには、国会中継を悪意をもって
見ている時のスイッチが入って楽しかった。

 そして、自衛隊のかっこよさ。戦争が良くないのは当たり前だ。
 だから、自衛隊を誉めることイコール戦争讚美って感じがして、誤解も受けかねないし、すこぶる嫌だが、だって、メカがかっこよかったんだもんって感じで、ヘリコプターやら戦車をワクワクして見ていた。リアルなプラモデルを見ている感覚だ。フォルムが眩しいなーって。

 矢口プランで、血液凝固剤をゴジラの口へ流し込む様は、歯の治療に見えて仕方なかった。地味だし、電車攻撃も笑ったが、自分の趣味としては、好きだった。

 最後に、石原さとみに関しては、誰だってイーオンを思い出しちゃう英語の発音や、タカビーなキャラクターの浮き上がりっぷりとか、誰もがそりゃそうだよと素直になれませんが、なんだかんだ美しいことには間違いないし

 エンディングの字幕に「衣装協力」とクレジットがあったので、衣装協力してて、やる気もあるのでぜひ、お手柔らかにとお願いいしますと言いたい。