船越さんの勝ちですよ

 テレビの前の視聴者的には、「なんなんだよ?」と疑問と怒りだけをもたらした今回の松居一代騒動。

 唯一の収穫は、船越英一郎人間力を知ったこと。
普通は言ってしまうよ。反論してしまうよ。受け流せないよ。高等戦術なのかもしれないが、できませんよ。しかも、クールに構えるんじゃなくて、表面的には暖かみすら感じる感じで。

 その船越英一郎のミラクルな対応が、なんとなく、軽めにスルーされている感があるが、すごいぞ船越英一郎。偉いぞ、船越英一郎だ。どこかの誰かが同じ状況(滅多にはねぇよ!)に陥った時、我々には、大いなる先達(船越英一郎)がいるのだ。なんて心強いことか。

 できますか?あの態度。あのテレビへの映り方。
 相当に腹をくくった生き方してなきゃできませんよ。めちゃくちゃ尊敬できる素晴らしいあり方ですよ。新書の一冊でも書いてほしいですよ(もう、出版社が動き出してそうだ)。

 ただ、もちろん真実は、藪の中である。だから、一概に正義は船越英一郎にありも、ちょっと危ない。
 ひょっとすると、真の大悪人は、船越英一郎で、松居一代こそ、真の正義の代理人の可能性は、可能性だけど、まったくのゼロではないのだ。まったくのゼロではないのだ。うん…。

 松居一代が、精神的にズタボロのボロになるまで、徹底的に追い詰められた末の自暴自棄から来るワイドショー、ネットでの一連のエスカレーションと捉えれば、うーん、そうかもなーと思える節もあることはある。(思える節もあることはある。なきにしもあらず、たぶん)。

 たとえ、そうだとしても、テレビの前の我々にとっては、結局、どう見えるかがすべてでしかないので、最後に笑っている船越英一郎をすごいと思うし、船越英一郎の勝ちだって、思っちゃう。そのへん、松居さん、仕方ないですよ。だって、圧倒的な勝ちのオーラまとって、バラエティーに出てるんだもん。

 それで、収まらない、あたしは、あきらめないって、また、打って出ても、松居さん、厳しいな。ワイドショー絡みで、見るのに、こんなに忍耐力を必要なのは、松居劇場が最後で最後だから。野々村さんとかは、まだ、楽しめたからよいものの、松居劇場は、見ていて、苦痛を与えられる感じに仕上がってたから、ふるいにかけられて、真の物好きだけが、見世物小屋覗く気分で騒ぐだけだと思う。

 もし、逆転をするのなら、それこそ、しばらくの間寝かせて、様々なイメージ戦略を駆使しないと厳しいな。厳しいよ。