三平の笑点へのコネ入社が目に余る

 「笑点林家三平いらないんじゃないか」。
 見るたんびにそう思うのだから嫌になる。
 いろいろタイミングが合う。笑点をつける。三平の大喜利を3回答ぐらい見る。「笑点に三平いらないんじゃないか」と思う。この流れが何度も自分の中で繰り返されている。

 思い出せば、いっ平の時からつまらなかった。キャラの引き出しは、実は他の人と比べても強烈にあるし(マザコン・ボンボン故の特殊エピソード)。顔だって、タレントとしては華がある。でも、ないのだ。ただ、一点。お笑いの才能が致命的に。画竜点睛を欠くというやつだ。キャリアを築けばなんとかなるだろうとたかをくくっていたが、芸能界に長く身を置いていて、このぐらい面白くならないやつもかなりのレア。

 それにつけても、嫌なのは、こぶ平も面白くはなかったのだ。でも、こぶ平は、それを知っていたように感じる。自分の限界を見極めていたように。

 でも、三平は、それが兄のこぶ平に比して薄いように思うのであるから、いけない。

 個人的な意見としては、三平の自我はこの際、ぜんぶ捨てて、笑いに対する判断は、すべて三平のブレーンに全権委任するべきということ。素材はいいのであって、おしむらくは、その笑いに対する判断力の弱さ。自己プロデュース力の弱さだ。これを誰かが代わりにやればいい。それか折衷案的に、異例だが、妻の国分さんを大喜利の時も横においてほしい。そうすると、「笑点に三平は、いらないんじゃないか」と思わずに済む。わがままですけど、そうなってくれたらなー。