こえ恋のすばらしさを伝えたい

 テレ東のドラマ「こえ恋」。これが今の私の金曜日の喜びです。

 「もてない」という巨大な真空地帯。やるせない地獄の黙示録的砂漠を埋めるべく、苦肉の策としてラブコメを見て、空しい空しい現実の痛みを忘れる鎮痛剤がわりに服用しているのです。

 「こえ恋」の原作は漫画。で、ストーリーは、ちょっとひねっていて風変わり。

 主人公の女の子 吉岡ゆいこが学校を休んだ時に電話をしてくれた学級委員の松原くん。

 その電話口から伝わる優しい声と気づかいに、主人公は、すっかり恋心を抱くものの、なんと、学校で会った松原くんは、頭からすっぽり紙袋をかぶっていたというもの。

 声に恋したから「こえ恋」なんですけど。どうですかね。この設定。きょとんとしませんかね。

 ドラマでは、主人公の恋する相手 松原くんは、金田一のスケキヨみたいに、紙袋をほんとにずっと被っています。
なぜ、そうしているかは、なかなか語られません。

 紙袋の前面には、顔文字みたいなシンプルなかわいい目と口がマジックペンらしきもので書いていて、首は見えても、顔は、絶対に見えません。
 

 だから、第一話は、単純に混乱しました。なんだこれはと。どういう話なんだと(笑)

 そして、こうも思いました。松原くん役の子は、かわいそうじゃないか(笑)
 きっと、松原くん役の子の俳優の親は、「あの子、ドラマ出てるんだけど、顔が出てないの。」なんてご近所に言ってるんではないでしょうか(笑)

 でも、このドラマの侮れないところは、まさに「こえ恋」であるところだと思います。

 いわゆる普通の恋は「かお恋」だったり、「金恋」だったり、「スポーツできるかっこいい恋」だったりするわけです。
 
 ところが、「こえ恋」であるがゆえに
主人公の吉岡ゆいこが、松原くんの顔が紙袋で覆われていて、表情が読めない分、松原くんの気持ちをたくさん想像します。

 「松原くん、こう言ってるけど、今、こんな表情をしてるんじゃないかなー」とか。そして、手も見ます。「松原くんの手が震えている。きっと。言いたくないんだなー」とか。

 なんか、そういうところが豊かでいいなーと思います。

 普通ならば、言葉一発だったり、顔の表情一発だったりするところなのに「こえ恋」がそうさせていないという。

 また、主人公の女の子 吉岡ゆいこ役の永野芽郁がスーパーウルトラ可愛い。演技の間の取り方がなんかすごくいい。

 まさに、ネクスト広瀬すずといった趣で、かなりの高確率でブレイクすること間違いなしだと思います。
 
 さらに、吉岡ゆいこのライバルとして、登場するのがあのソニー損保2代目こと 唐田えりか。

 唐田えりかとGoogle検索すると、第2検索ワードに声が変と出ますが、確かに、唐田えりかならではの、女の子らしいしゃべり方があるなーと思います。
自分的には、かわいいなーとしか思わないので

 このドラマには、永野芽郁と唐田えりかがWで出ているという点もひとしおの喜びです。

 あと、このドラマには、サスペンスドラマなどと同じで「最終回に犯人がわかる」みたいに「松原くんの顔を最終回で見れるのか」という袋とじみたいな楽しみ方があります。